3つの精神分析
1 表層の気持ち・感情の整理をつけること
この時期の落とし穴
- 気分が良くなった
- モチベーションが上がった
といった感覚が強くなります。
ここでしっかりと自身を見つめるアプローチを行います。
カウンセリングの初期段階で扱うことの一つとして「気持ち」や「感情」部分の整理がございます。
ご相談者様の初級段階に多いご相談
- 怒りや、悲しみ、虚しさを訴え続ける
- 満たされない気持ちを理解してほしい
- 何とか整理をつけ次に進みたい
断続的に継続し、心を支配するこの「気持ち」や「感情」部分を相談者自身で把握し、 ある程度コントロールできることができるようなカウンセリングを行います。
ご自身では整理できない感情を当職が受けとめることで、最初は軽く気が晴れた様な感覚になり、 カウンセリングが不要だと感じる方もいらっしゃいます。
もちろん、そのまま快方に向かい関係性が良くなる方もいらっしゃいますのでとても喜ばしいことです。
しかし、一番多い残念なケースが、気持ちやモチベーションというのは、上がれば下がるため、 下がった時に当カウンセリングがまやかしの様な印象となって、更にご自身を責めてしまうといったケースです。
その様にならないためにも当事務所では、初期段階でのカウンセリング停止をお勧めしておりません。
※再開は可能です
2 心情(主に自己正当化(被害者)や金銭的損得などの主張)
この時期の落とし穴
- 自己を正当化する思いが強くなる
- 周囲の同意を優先してしまう
- 性急な解決を求め始める
感情をコントロールできる様になてくると、次は性急に答え(結果)を出したくなる欲求が高まり、判断を誤りがちです。
本当の欲求を寄り添って見つめ直すことが当職の役目となります。
凝り固まった自身の正しさや、被害者意識に対してのアプローチをしていきます。
カウンセリング中盤に多いご相談
- 浮気をしたのは相手、その受けた傷は自分の方が大きい。
- 将来のために残しておく必要があるお金を趣味に使うなんて、どうしても許せない。
- 金銭感覚がおかしいのは、相手の方だ!
- 周りの人も、相手が100%悪いと言っているのだから、私が何かする必要なんてない。
この時にご自身の正当性をより強く感じ、性急な解決を求め始める(相手への改善を要求)傾向になり、 カウンセリングを途中終了される方が出てきます。
当職では多くの経験からご相談者様に寄り添い、カウンセリングでの一番の難所を一緒に通り抜ける覚悟をもって進めていきます。
ここで大切になってくるのが、ご相談者様が当職をどれだけ信頼し、頼りにしていただけるかによって大きな差が出てきます。
当職を信じ、ご自分のいいトコロも悪いトコロもすべてさらけ出すことができた方は、家族関係が修復された上、大きく成長なさいました。
3 気づいた本心を素直に相手に伝える
「表層の気持ち」と「自己の正当性の主張」がご自身で客観的にみられるようになってくると、見えてくるのが、パートナーと築きたい未来です。
誰もが、素直にその想いをいつでも自由に表現できれば、すれ違いなども起きないでしょうし、もっとお互いを理解しあえることでしょう。
わかっていても、行動するのが怖い、照れくさいと言った感情が相談者様ご自身の行動を止めるかもしれません。
一度凍り付いたパートナーへの想いを表現することは、人によってはかなりの勇気が必要になります。
当職の最後の仕事は、背中をそっと押すだけになっていることでしょう。
その瞬間が当職にとって一番の喜びです。
これが木下流精神分析的カウンセリングで行われる、精神分析の一つです。